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駐車中の自動車に給油してくれる「ブースター・ヒューエルズ(Booster Fuels)」

 誰だってめんどくさいことはやりたくない。自動車のドライバーにとって、週もしくは月に数回、わざわざガソリンスタンドまで行って給油することはめんどくさいことの一つではないだろうか。

 アメリカでは、数年前からドライバーがいちいちガソリンスタンドを訪問しなくても給油ができる、給油デリバリーサービスが登場し、利用者を増やしているという。

 「WeFuel」や「Purple」、「Filled」、「Yoshi」などのスタートアップが、色んなサービスをアメリカの各地で提供しているらしいが、今日は、「ブースター・ヒューエルズ(Booster Fuels)」というサービスについて書きたいと思う。

 「ブースター・ヒューエルズ」の使い方は簡単。駐車場に車を止めたあとに、アプリから車の位置や給付するガソリンの種類、給油したい時間を入力し、給油口を空けておくと、指定の時間に給油車が来てガソリンを入れてくれる。

 ガソリンを入れる時に業者と立ち会う必要がないので、仕事やショッピング、食事をしている間に給油することができるのだ。

 上記した他のサービスの中には、ガソリン代以外にサービス料や会費を請求するサービスもあるが、「ブースター・ヒューエルズ」は、ガソリン代のみをもらう。しかし、ガソリン代が特別に高いわけでもなく、むしろ周辺のガソリンスタンドの最安値に合わせているらしい。

 高額の建設費や運営費が必要なガソリンスタンドに比べて、間接費を抑えることができるため、ガソリンを地域最安値で提供しても利益をだせるという。

 このようなサービスがアメリカで登場した際には、消防上の安全性への懸念から規制すべきという意見もあり、実際にいくつかの地域では営業を禁止されたこともあるらしいが、登場から3~4年経った現在でも順調に利用者を増やしているのを見る限り、アメリカでは一つのビジネス形態として定着しつつあるようだ。

 アメリカ以外の地域にビジネスを展開しようとすると、上記した安全性への懸念に起因する規制の壁にぶつかる可能性が高いが、ガソリンスタンドに行くのがめんどくさいのは万国共通なので、ニーズ自体は十分にあると思う。規制を乗り越えてグローバル展開できるか、今後の展開に期待したい。

 

「ブースター・ヒューエルズ(Booster Fuels)」メモ

  • アメリカのスタートアップが提供する給油デリバリーサービス。
  • アプリを通してサービスを申し込むと、給油車が駐車中の自動車のところまで来て給油してくれる。
  • 給油時に立ち会う必要がないため、仕事やショッピング、食事などをしている間に給油することができる。
  • 支払う金額はガソリン代のみで、ガソリン代は周辺のガソリンスタンドの最安値で提供される。
  • ガソリンスタンドを持たないことで、ガソリンスタンドの建設や運営に要するコストを抑えられるため、地域最安値で提供しても利益を出すことができる。

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「ブースター・フューエルズ」のイメージ