僕の世界は毎日広がっていく

毎日少しずつ広がっていく僕の世界をここに残したい。

空気中の水分から飲料水を作る「AWG」

 毎年1月、アメリカのネバダ州ラスベガスでは、世界中の電子機器メーカーが参加する世界最大規模のイベントCES(Consumer Electronics Show)が開かれる。

 今年(2019年)も、1月8~11日に開催されており、日本のニュースでも報じられていたので、何か良いアイディアがないかと関連記事などを調べてみた。

 世界最大規模のイベントなだけに、出品されている商品が多く、確認する商品をいい感じに絞れないかを悩んでいたところ、「CES革新賞」というものを見つけた。「CES革新賞」は、デザイナー、エンジニア、技術メディアの報道関係者を含む精鋭による審査員団が、デザイン、機能性、消費者へのアピール、エンジニアリング、競合製品との比較に基づいて、応募作品を審査し、28の製品カテゴリーで受賞者を選出する賞だそうだ。(2019年の受賞商品一覧は以下のリンクを参照)

www.businesswire.com

 

 「CES革新賞」受賞製品には、「スピーカー一体型タンブラー」見たいに「これって革新なの?」と思うものもあれば、「被写体の高さ・幅を自動測定してくれるカメラ」など凄いのは凄いけどありがたみが分からないものもあるなかで(あくまでも個人的な意見だが)、「おお、これはいいかも」と思ったものがあるので、今日はそれを書き留めておこうと思う。

 僕の目に留まったのは、「AWG(Atmospheric Water Generator)」という製品で、空気中の水分から飲料水を作る浄水器。空気を急激に冷やすと、空気中の水分が結露し、水ができるという仕組みだそうだ。同じような仕組みを有する製品は他にも存在するらしいが、消費電力が少ないことがこの製品の特長且つ競争力で、1リットルの飲料水を2~4米セント(日本円にして約2~4円)で作れるという。

 更に開発が進んで、消費電力を更に抑えられると同時に、より小型化できると、水不足に悩む地域にも普及できるのではないかと思う。一瞬、「これが普及しすぎると、地球が自浄作用しきれないほどに空気中の水分が使われたあげく、異常気象が起こってしまうのでは?」という余計な心配をしたが、衛生的な飲料水の確保ができないことが原因で伝染病に悩む地域なども少なくないので、ぜひ更なる低コスト化/小型化を実現し、どんどん普及されて行って欲しい。

 

「AWG(Atmospheric Water Generator)」メモ

  • イスラエルのスタートアップである「ウォータージェン」が開発した、空気中の水分から飲料水を作る浄水器(大気水生成装置)。
  • エアコンと同じ原理(空気を急激に冷やすと、空気中の水分が結露し、水ができるという原理)で水を作り、その水を内蔵された浄化システムで滅菌して、高品質の飲料水を提供するという仕組み。
  • 消費電力が少ないことが特徴であり、小型機基準で、1リットルの製造コストは2~4米セント(日本円にして約2~4円)。大型機は更にコストを抑えられるのだという。

f:id:neeen4102:20190110205503p:plain

AWG(大型機)