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高級ファッションブランドのアイテムを借り放題「レント・ザ・ランウェイ(Rent the runway)」

 自動車配車サービスの「ウーバー(Uber)」や民宿サービスの「エアービーアンドビー(Airbnb)」に代表される「シェアリング・エコノミー(Sharing economy)」は、もはや珍しいビジネスモデルではない。

 着実に私たちの生活に浸透しており、私たちの消費パターンは「ものを買う」から「サービスを利用する」にシフトしていっている。

 「シェアリング・エコノミー」の浸透は、自動車業界や宿泊業界に限った話ではない。世界中の大企業やスタートアップが、あらゆる分野や商品に「シェアリング・エコノミー」の適用を試みている。

 ファッション業界も例外ではない。今まで、多くのシェアリングサービスが登場し、その多くは消えていった。そのような中、2009年に創業し、安定的に事業を拡大し続けているサービスがある。ニューヨークを拠点にファッションアイテムのレンタルサービスを展開する「レント・ザ・ランウェイ」だ。

 他のレンタルサービスを比較して「レント・ザ・ランウェイ」の特徴と言えるのは、若い女性が憧れる有名デザイナーブランドのアイテムを集中的に取り扱っているということ。

 一番人気があるプランである「無制限利用プラン」に加入すると、月159ドル(月約18,000円)で、450以上のハイエンドブランドの中から好きなアイテムを何回も借りることができるという。

 「手元におけるのは4アイテム」までという制約があるため、新しいアイテムを借りる際には、借りていたアイテムを返却するという手間はかかるが、単価100ドル~4,000ドル台のアイテムを月額159ドルで借り放題というのは美味しい話だ。

 使い方はシンプルで、オンラインサイトやアプリで借りたいアイテムとサイズ、レンタル期間を選択すると、アイテムが郵送されてくる。返却の際にも、ドライクリーニングは不要で、アイテムと一緒に送られてくる専用ケースに入れて送るだけ。送料は月額利用料に含まれているため、追加で支払う必要はない。

 2016年にはニューヨークやサンフランシスコ、ロスアンゼルスなどの大都市に実店舗を出店するなど、ビジネスを拡大させており、現在の会員数は約900万人まで増えているという。

 「レント・ザ・ランウェイ」のビジョンは、彼らのテレビCMでも描かれているように、ファッションアイテムのレンタルを更に普及させ、クローゼットがいらなくなる世界を作ることだそうだ(該当CMは以下に添付しておく) 


What Will You Do With Your Closet When You Rent The Runway?

  狭い家、ぎゅうぎゅう詰めのクローゼットに悩まされている私としては、一度使ってみたいが、残念ながら女性向けのアイテムしか取り扱っていない上に、サービス対象地域もアメリカの一部地域に限定されている。

 男性用アイテムを取扱っていないので、どのみち私は使えないが、海外展開するにあたっては、高い家賃のせいで平均的に家のサイズが小さく、クローゼットのスペースさえも貴重な東京や香港などの地域を優先的に攻めるのが良いかも知れない。

 

「レント・ザ・ランウェイ(Rent the runway)」メモ

  • アメリカのスタートアップ企業が提供するファッションアイテムのレンタルサービス。
  • 若い女性が憧れているファッションブランド(約450ブランド)のアイテムを集中的に取り扱っていることが特徴。
  • 一番利用者数が多い「無制限利用プラン」だと、月159ドル(月約18,000円)で何回もレンタルすることが可能。
  • 単価100ドル~4,000ドルのアイテムを手ごろな値段で利用できることが若い女性の支持を受けて、会員数900万人にまで成長している

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「レント・ザ・ランウェイ」のウェブサイト