運動した分だけゲームが楽しめる?スマート子供用シューズ「アンリミティブ(UNLIMITIV)」
運動が嫌いな人にとって、継続的に運動をすることは相当ハードルの高いことである。健康になれる、痩せて良い見た目をゲットできると言った分かりやすいメリットがあるにも関わらずだ。
健康が気になり始めている大人や、見た目を気にし始める思春期を過ぎた青年達には、まだ上記したメリットがあるが、健康や見た目なんてどうでも良い運動嫌いの子供にとっては何のメリットもないように見える。
運動嫌いの子供に、運動をさせるのは相当大変なことであって、子供を運動する気にさせるのに苦労している親も少なくないのではないかと思う。そんな親たちの悩みを、もしかしたら解決してくれるかも知れない商品が発売されたようなので書き留めておきたい。
その商品とは、大手玩具メーカーであるバンダイ社か発売した、「アンリミティブ(UNLIMITIV)」という子供用の運動シューズだ。いわゆるウェアラブル端末で、靴底に付着されているセンサーが、靴を履いた子供の動きを記録し、スマホアプリで結果を確認できると言ったものだ。
ウェアラブル端末自体、今や一般的になってきており、靴底にセンサーを埋め込む形式のものもナイキなどのスポーツウェア社を中心に数年前から発売されているため、技術自体は斬新なものとは言えないが、個人的に「アンリミティブ」は、2点において面白いと思う。
1点目は、子供向けであること。上記の通り世の中にウェアラブル端末はいっぱいあるが、その殆どは大人向け。大人向けのアイデアは、各社の競争によってほとんど出尽くしている感があるが、子供に目を向けるとまだまだ検討の余地はあるのではないだろうか。ウェアラブル端末の新たな可能性に着目したという意味で面白いと思う。
2点目は、スマホゲームと連動して、子供の運動に対するモチベーションを向上させる仕組みを作り上げていること。「アンリミティブ」のスマホアプリにはゲームが容易されているが、そのゲームはポイントがないと前に進めることができない。
ポイントは、「アンリミティブ」を履いて動いた分だけポイントがたまる仕組みになっており、運動の高度が強いほどポイントがたまるのだという(歩くより走る方がたまる)。運動嫌いの子でも、ゲームをしたいがために散歩をしたり走り回ったりするようになるということだ。
しかし、1つ残念な点もある。「アンリミティブ」のアプリが提供しているゲームをしてみたわけではないが、関連記事を読んでみただけだと、そんなに面白そうじゃない。
ポイントをためると、ゲーム上でライバルに遭遇するようになり、ライバルとミニゲームをして勝つとライバルをコレクションできるという割とシンプルなゲームのようだ。
「アンリミティブ」が売れるかどうかは、これによって子供が運動するようになるかどうかが重要で、子供が運動するかどうかはゲームが子供の興味を如何に引けるかどうかに掛かっていると思う。
バンダイ社は玩具メーカーでもあると同時にゲームメーカーでもあるわけなので、今後よりゲームも充実させていくことを期待したい。
「アンリミティブ(UNLIMITIV)」メモ